コネクタ&FPC トラブル・シューティング 11連発

――(8) 無理に曲げたわけでもないのにFPCが断線

太田光昭

ここでは,コネクタやフレキシブル・プリント基板(FPC)などにかかわる11項目のトラブル対策事例を紹介する.今回その第8回目である.

第1回〜第7回の記事はこちら

(編集部)

症状

 あるカメラの試作を終え,量産を開始しました.生産数量が増えたのに,完成品組み立て工程の直行率(不良でラインから外されずに最終工程へ進む製品の割合)が上がりません.その阻害要因の解析を行ったところ,信号が途中でとだえ,正しく出力されていなかったのです.原因はFPC上に実装した部品のはんだ付け部にあるようです.

● 原因究明の過程

 事故が発生している製品を解析したところ,部品ランドのカバーレイ(表面保護用フィルム)開口端でパターンが断線していました(図8-1(a)).FPCの折り曲げ位置から部品を実装するためのカバーレイ開口が近く,かつ裏打ち材もないため,組み込み時に開口端に力が集中して,断線していたのです.組み立て工程の作業者もパターンが断線するという意識がなかったため,組み込みの際に部品上を指で押していました.問題が発生するまでを整理します.

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