竹本 悟
ここでは,フリー・ソフトウェアとして提供されている波形表示ソフトウェア「IVI」を紹介する.Icarus
VerilogなどのHDLシミュレータにIVIを組み込むことにより,波形表示GUI付きのシミュレータとして利用できる.
(編集部)
フリーのVerilog HDLシミュレータとして知られている「Icarus
Verilog」注1はGUI(graphical user interface)を備えていないので,シミュレーションを行ってもそのままでは波形を観測できません.従来はシミュレーション結果をvcdファイルとして記録し,それをほかの波形ビューワ(GTKWaveなど)で見るという手順を踏んでいました.
しかし,最近では,波形を表示するGUIソフトウェア「IVI」の開発プロジェクトが進められています.これを利用すれば,Icarus
Verilogのシミュレーション結果を簡単に波形表示できます.また,条件を変更して再シミュレーションするといった,回路のデバッグに必要な制御をGUIで行えるようになります.
IVIはIcarus Verilogとはまったく独立に開発された,シミュレータ用のGUIです.本来はvcdファイルの波形ビューワだったようで,IVIそのものはシミュレーション機能を持っていません.シミュレータを組み込むことにより,統合された実行環境として働きます注2.
IVIの開発プロジェクト(URLは「http://ivi.sourceforge.net/」)は,Icarus
Verilogへのインターフェースを開発し,またIcarus VerilogをIVIに組み込んで,Webサイトで提供しています注3.
注1:
Icarus Verilogは,Stephen Williams氏が本ツールを作成し,フリー・ソフトウェアとして提供している.Verilog
1995,Verilog 2001,SystemVerilogに対応している.
注2:
対応しているシミュレータはVerilog HDLシミュレータ「cvar」と「Icarus Verilog」である.また,今後,VHDLシミュレータ「GHDL」にも対応する予定だそうだ.
注3:
IVIの開発プロジェクトは,現在,IVIをEclipseベースに移行しつつある.2005年3月現在,EclipseベースのIVIのバージョンが1.0.x,それ以前のIVIのバージョンが0.xという扱いになっている.Icarus
Verilogを組み込んだIVIは0.xのほうにあたる.
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