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小型組み込み機器向けLinux
──MMUを持たないマイクロプロセッサで動作するしくみ
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Michael Durrant, Michael Leslie

Linuxは,サーバ用やパソコン用としてのみならず,組み込みシステムのOSとしても活用され始めている.すでに組み込み機器向けLinuxはいろいろと登場しているが,ここではMMU(memory management unit)を持たない小型CPUで動作するLinux「uClinux」について解説する.MMUなしで動作するしくみ,uClinuxを使ったシステム設計について紹介する. (編集部)


はじめに

  近年,多くの組み込みシステム開発者が開発用OSとしてLinuxを選択するようになりました.しかし,ローエンドのマイクロコントローラはMMU(memory management unit)を持たないことが多いため,小型の組み込み機器の開発者たちは,Linuxを利用することができませんでした.そこで,MMUを持たないプロセッサ向けに,Linuxのバリエーションとして登場したのが「uClinux」です(図1).

 小型でかつ安価な組み込み機器は少なくありません.このような組み込みシステム開発者にとっての最大の懸念は,部品コストです.MMUを持つマイクロプロセッサは,MMUを持たないものに比べて複雑かつ高価なこともあり,小型でシンプルな組み込みシステムに採用されることは少ないのです.

 しかし,小型の組み込み機器であっても,以下のようなLinuxの長所は享受したいものです .

  • 完成度が高く強力なOSである.
  • すでに多くのデバイス,ファイル・システム,ネットワーク・プロトコルをサポートしている.
  • プログラマやユーザが参加しているグローバルなコミュニティにおいて,つねに最適化された最新の情報が公開され,テストまたは改良が実施されている.
  • 開発者からエンド・ユーザまで,すべての人々に対してソース・コードが完全に公開されている.
  • GNUソフトウェアのように,経験豊かなLinuxプログラマにより迅速に移植または統合できる数多くのアプリケーションが存在する.



〔図1〕The uClinux projectのページhttp://www.uClinux.org/


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