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環境指向の機器設計
青木正光 |
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2002年12月16日,欧州に拠点を置く大手電機メーカ4社(ドイツのBraun社,スウェーデンのElectrolux社,米国Hewlett-Packard社,ソニー)が,欧州市場における使用済み電気・電子製品の回収システムを,共同で構築して運営すると発表した. 欧州の中でもドイツやベルギー,オランダ,北欧などは,環境問題に敏感に反応してリサイクル・システムなどが発達しているが,英国やフランスはあまりこの問題に熱心ではない.しかし,このような温度差がありつつも,今回の法案通過によって欧州の各国は「リサイクル」に向けて始動することになる. ●欧州より早い日本企業のリサイクルへの取り組み 日本ではすでに,ブラウン管テレビ,冷蔵庫,洗濯機,エアコンの4品目を当面の対象として,2001年4月から家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が施行されている. 日本の電機メーカはリサイクル専門の工場を設置して対応を開始している.特に,技術革新が速く,陳腐化した製品がすぐに廃棄される運命にあるパソコンについては,再生に向けて多くの取り組みが行われている.ここでは,その事例を紹介してみよう. 1)東芝テクノネットワークの事例 東芝テクノネットワークは,2003年春から中古家電を使ったレンタル・サービスを開始する予定となっている.特に,比較的短期に限定して家電製品を使用する消費者(1人住まいの学生,単身赴任者)をターゲットとしている.廃棄時に発生するリサイクル料金を負担する必要がない.加えて,リース方式の再利用方法は安いうえに,中古のパソコンや家電を割安でリースする方式が注目されている. 2)東電環境エンジニアリグの事例 東京電力系のリサイクル会社に東電環境エンジニアリグがある.「よみがえれパソコン」をキャッチフレーズに,2001年9月から同社は中古パソコンの再生工場として稼働している.再生するパソコンの商標は「エコピュータ」として統一し,今後マーケティング活動を積極的に展開する方針で動いている. 3)アイキュエス,アンカーネットワークサービスの事例 ソフトウェア開発会社のアイキュエスと産業廃棄物業者のアンカーネットワークサービスは,中古パソコンの再生事業を手がける「循環社会推進機構(NPO法人)」を設立してリサイクルに対応している(設立に参画した企業はほかに数社ある).企業や消費者から中古パソコンを引き取ったあと,ハード・ディスク装置に書き込まれているデータとOSを消去し,必要に応じて補修したうえで,新たにOSとしてLinuxを組み込んで再生する.再生されたパソコンは,「ITルネサンス」という名称で学校法人や中小企業に供給される予定. これと似た方式は,ドイツでも実施されている(写真1).ドイツの場合は技術者の失業対策も兼ねている.
(本コラムはDESIGN WAVE MAGAZINE 2003年4月号に掲載されました) |
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