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シリコンバレー駐在日記
田中良平 |
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筆者が生活しているアパートには,備え付けのキッチン・セットや洗濯機,乾燥機などがあり,最低限の生活をすぐに始めることができました.しかし家族もシリコンバレーに移り住み,日本にいたときと同じような快適さを求めるとなると,まだまだ用意しなければならないことがたくさんあります.
●自動車は必需品 まずは自動車です.米国で生活するためには,自動車は必要不可欠なのです.自宅から離れた場所へ移動する手段としての利用はもちろんですが,身の安全のためにも車を利用します.シリコンバレーは米国でも安全な地域で,道を歩いている人もちらほら見かけますが,それでも日本に比べると,ほとんどいないも同然です.日常の生活ではバスや鉄道を利用する人もいますが,行動範囲を広く持ちたい場合は,車が必要になります. 車を入手するには,日本と同じようにディーラ巡りをします.多くのカー・ディーラは一つの地域に集中しているので,違うメーカの車を見て回ることができます.また,シリコンバレー一帯はとにかく日本車が多く,日本でもおなじみの車をたくさん見かけます.ですから,日本車のディーラもたくさんあり,自分好みの日本車を見つけることができます. 筆者は,日本から駐在で来ているので,購入ではなくリースを選択しました.自動車のリース契約は,米国では珍しくなく,システムがしっかりとできています.どのディーラでもリースを前提とした交渉ができました. ●クレジット・ヒストリ ただし,リースは契約者の支払い能力に対する信頼性を重要視することから,アメリカでのクレジット・カードの使用履歴(クレジット・ヒストリ)を持っていることが条件となってきます.このクレジット・ヒストリという考えかたは,非常に興味深いものに思えました.簡単に説明すると,クレジット・ヒストリとは,今までに米国で,ドル決済用のクレジット・カード(日本のクレジット・カードは関係ない)で買い物をした支払いを,どれだけまじめに返しているかどうかの履歴のことを指します.この履歴から,その個人の支払い能力を見定めるようです.米国社会では,物を買いすぎて支払いが滞り,自己破産するケースが少なくなく,クレジット・ヒストリはこうした要注意人物に対するチェック機能として活用されているようです. クレジット・ヒストリを残すためには,ドル決済のクレジット・カードが必要になりますが,これを作るのがまた難しいのです.理由は,新しいクレジット・カードを作成する場合にも,クレジット・ヒストリが必要になるためです.米国に来て間もない外国人は,当然,クレジット・ヒストリがないので,だれか保証人が必要になります.このように,新しいクレジット・カードを作成することも,駐在してから必要な要素になってきます. 車のリースについては,クレジット・ヒストリがないので,駐在する会社がリース契約を行うことで,対応できました.もし,関連会社も知り合いもなく,単独でアメリカで生活を始めようとして来る場合,もしくは,新規に会社を設立しようとして来る場合は,こうした信頼を得るまでにたいへんな苦労をしなければならないと聞きました. 最近では,渡米する日本人を対象に,クレジット・カード作成を日本国内での調査に基づいて認可する会社があり,車のリースも,新規に渡米した日本人を対象にサービスを行っているところもあるようです.徐々にこうしたシステムも改善しているようですので,事前の情報収集が重要だと感じました.
(本コラムはDESIGN WAVE MAGAZINE 2002年5月号に掲載されました) |
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◆筆者プロフィール◆ |
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